耐震診断と耐震補強リフォーム
311東日本大震災は津波の被害は甚大でしたが、地震による揺れはかなり短周期(0.1秒~1秒)で震度7を記録した宮城県栗原市でも家屋倒壊による圧死などの被害は発生しなかったそうです。ただこの震災による歪(ひずみ)蓄積もあって日本は確実に地震活動期に入ったと言えます。関東圏でも「三浦半島~房総南部」「東京湾北部」「房総半島沖」などが危険視されています。これらの地震がもし発生したら今回の震災とは違い相当な家屋損壊や倒壊の被害が想定されています。
現在、建物を人工的に軽微な振動を与えて強度測定する技術が確立しています。どこが一番弱いかを把握し、その部分を補強する耐震補強のリフォームを施し強度を増すことができます。アトリエPlanet-blueでは、動的耐震診断のプロデュースと診断結果を元に耐震補強リフォーム設計・管理を行なっています。
※東北大震災時の東京都江東区
※阪神淡路大震災時の神戸
動的耐震診断とは?
実際に建物を起振機で揺らしてみて、揺れ具合をセンサーで読取って分析し「建物の揺れ易さ」や「建物の弱い部分」や「地盤との相性」を具体的に特定します。その結果から補強すべき場所が分かるので耐震リフォームを行い、再度、動的耐震診断を行い改善したことを確認します。

動的耐震診断の実例
実際に 千葉県安房郡鋸南町岩井袋 A様邸で行った動的耐震診断と耐震リフォームについてご報告します。
※A様邸外観
※2階起振機(水平振動)
※X方向南側
※X方向北側
※x方向中央(この他にも東・西にも設置しています)
※地盤調査の起振機(垂直振動)
動的耐震診断の結果
特にX方向南側に強度の弱点があったので耐震リフォームを行いました。その結果2回目の動的耐震診断では大幅な強度向上が得られ、想定地震である「南関東直下型地震」に耐えうる強度を確保できました。
※診断結果グラフの見方
※X方向診断結果(長辺・東西方向)
※Y方向診断結果(短辺・南北方向)
診断結果から耐震リフォームの実施

条件が合えば市などから補助金が交付されます
